インテリア専攻学生がデザイン展-デザインの「弱さ」テーマに

紙で制作した「いす」をはさんで座る奥平さん(写真左)と尾立さん(同右)

紙で制作した「いす」をはさんで座る奥平さん(写真左)と尾立さん(同右)

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 総合学園ヒューマンアカデミー福岡校(福岡市中央区天神1)のインテリアデザイン専攻の学生らが9月11日より、エンジョイスペース大名(中央区大名1)で展示会「よわいデザイン」を開催している。

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 同展は、「形だけのデザインに対する批判を通し、デザインの精神を問う」をテーマに固定概念や既成概念を打ち破ろうと、リーダーを務める尾立大輔さんをはじめとする同校の学生計8人でプロジェクトを立ち上げ、「今しかできないこと」をテーマに作品作りに打ち込んだという。

 「デザインとは、基本的に実際に機能して初めて作品になると思う。形だけでなく、使えないモノはデザイナーの自己満足にしか過ぎない」と語る同プロジェクトメンバーの奥平茂さんは「今回の展示会は形だけのデザインをするデザイナーに向けた『皮肉』も込めている」と話す。

 会場では、「生活の中での代表的な家具」ということで「いすとテーブル」をモチーフに、面がなく、線のみで制作した作品や、素材の弱さを表現したという紙やチューブで制作した「いす」など計5作品が並ぶ。「装飾をすべて捨てて、『モノ』そのものを表現したかった」(尾立さん)と作品の色は「白」ですべて統一したという。

 奥平さんは「デザインの現場では、自由にできない制約も多いと思う。自分たちは現場を知らない強みで表現した。造形のみが先行するなかで、自分にとってのデザインとは何か?を考えながら見てほしい」と話している。

 展示は16日まで。

総合学園ヒューマンアカデミー福岡校

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