来年1月、博多座「ミス・サイゴン」上演-実物大ヘリコプター登場

クリス役の藤岡正明さん(写真左)とキム役の新妻聖子さん

クリス役の藤岡正明さん(写真左)とキム役の新妻聖子さん

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 来年1月5日より、博多座(福岡市博多区下川端町2)での公演が決定したミュージカル「ミス・サイゴン」の出演者らが1月25日、会見を行った。

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 同作品は、ベトナム戦争が終焉(しゅうえん)間近の陥落直前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)を舞台に、アメリカ兵クリスとキャバレーで働くベトナム人少女・キムとの出会いから始まる。ついにサイゴンは陥落し、アメリカは撤退。クリスの帰国後に生まれた彼との子を育てながら懸命に生きるキム。そして、別々の人生を歩き出した2人の再会。戦争に翻弄(ほんろう)される2人の運命を描く。

 会見に出席したキム役の新妻聖子さんは「2004年の東京公演に初参加。(この作品は)自分の初舞台から2本目に出演した作品でもあり、基礎から学ぶことができた思い出深い作品。ミュージカルの醍醐味(だいごみ)であるこの作品のおかげで今の私があるほど。またキムを演じられて最高に幸せ」とあいさつ。クリス役の藤岡正明さんは「(この作品への)参加は初。2004年の新妻さんと同じで、(自分の)初舞台から2本目に当たる。けいこもまだ始まっていないが、楽曲を歌ってみて、さらに曲の良さを痛感している」と話した。

 日本では、1992年4月から翌年9月に帝国劇場で初演。504日間で745回公演、111万人を動員する記録を残した。同劇場では、2004年に再演されたほか、今年も7月から4カ月にわたってのロングラン上演が決定している。同公演終了後、初めて同劇場以外の博多座での上演となる。

 劇中のアメリカ兵を救出するヘリコプターが登場するシーンは有名だが、他国ではそのシーンは映像で表現されており、実物大のヘリコプターが登場するオリジナル版が見られるのは日本公演のみ。オリジナル演出版の上演には帝国劇場でも約1カ月の改装工事が必要で、同劇場以外の上演は不可能と言われていたが、博多座は建設の計画段階から、「ミス・サイゴン」オリジナル版の上演を想定し造られたという。

 新妻さんはさらに、「(この作品を想定した博多座の設計について)今、初めて聞いて鳥肌が立った。博多の人に支えられながら演じられることに感謝します。命がけでキムと向き合って『博多座 ミス・サイゴン』を作り上げたい」と意気込みをみせた。

 公演に先がけ、ファンクラブ「博多座で『ミス・サイゴン』を成功させる会」を結成すると発表。会員資格は「ミュージカル『ミス・サイゴン』と劇場・博多座を愛する」ことが条件。特典には会員証発行、オリジナルグッズの割引販売などを予定しているという。2月中に完成予定のホームページ内登録フォームより受け付ける。会費無料。

 料金は、A席=16,000円、特B席=12,500円、B席=9,500円、C席=5,000円。上演は2009年3月15日まで。

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