NHK福岡放送局（福岡市中央区六本松1）1階で現在、大河ドラマ「篤姫」の衣装展が開催されている。

　同展は、視聴者の「実際に衣装が見てみたい」との要望が多かったことから実現。衣装1～2点での展示は以前にもあったが、同展のように複数まとまって見られる衣装展の開催は全国初となる。

　会場では、ドラマのポスターにも使用されている打ち掛け「赤縮緬地松に鶴菊柴垣模様（あかちりめんじまつにつるきくしばがきもよう）」や、細かい刺しゅうで来館客の目を引いている夏の礼装と言われている腰巻「松竹鶴宝尽模様（まつたけつるたからづくしもよう）」など、篤姫役の宮?あおいさんが実際に着用した衣装6点、徳川家定役の堺雅人さんが着用した衣装1点のほか、篤姫と家定が指していた碁盤をはじめとする劇中に使用された小道具など計20点を展示している。

　同衣装は「鈴乃屋と同番組の衣装担当が当時の資料などを見ながら製作したもので、製作期間はどれも最低3カ月はかかっている」（同局広報担当の東美登里さん）という。衣装は、ショーケースに入っておらず、間近で見られる展示構成に。初公開の衣装展ということもあり、全国から篤姫ファンが来場。平日でも600～700人、土曜・日曜になると2,000人を超える来場者数を記録しているという。

　最高視聴率は、北部九州地区で31.1％、鹿児島地区で41.9％、関東地区29.2％を記録（全てビデオリサーチ調べ）し、20代の女性をはじめ、若い世代に特に人気を集めている「篤姫」。東さんは「戦国ものではなく、『家族愛』がテーマになっている点が人気の秘密。篤姫の生き方や考え方に共感しているのでは」と話す。

　開催時間は9時～18時30分。入場無料。今月14日まで。