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福岡市美術館で「高畑勲展」 制作ノートや絵コンテなど1000点超

福岡市美術館で「高畑勲展」開催

福岡市美術館で「高畑勲展」開催

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 展覧会「高畑勲展~日本のアニメーションに遺(のこ)したもの」が現在、福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1)で開催されている。

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 アニメーション映画監督・高畑勲さん(1935年~2018年)の資料を一堂に紹介する同展。高畑さんは1960年代から半世紀にわたって活躍し、長編初監督作品となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)の後、70年代にはテレビ「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」の全話演出を手掛けた。80年代以降は映画「じゃりン子チエ」(1981年)や、1985年に設立参画したスタジオジブリにおいて「火垂るの墓」(1988年)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)などを手掛け、遺作となった「かぐや姫の物語」(2013年)では、デジタル技術を利用して手書きの線を生かした水彩画風の描法に挑んだ。

 同展では、絵を描かない「演出家」である高畑さんの演出のこだわりを、制作ノートや絵コンテ、原画、背景画、映像を通してひもとく。同展の開催は九州初で、展示数は1000点を超える。会場は、「出発点『アニメーション映画への情熱』」、「日常生活のよろこび『アニメーションの新たな表現領域を開拓』」、「日本文化への眼差し『過去と現在の対話』」、「スケッチの躍動『新たなアニメーションへの挑戦』」の4章からなる。

 開催時間は9時30分~17時30分(7月の金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。観覧料は、一般=1,500円、高・大学生=1,000円、小・中学生=600円。7月18日まで。緊急事態宣言中は、同展のみ開催。

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