特集

都市型マラソン実現の足掛かりに
「アジアビューティーマラソン」が初開催へ

  • 0

  •  

■コンセプトは「キレイ×はしる」

2007年より始まった東京マラソンの参加希望者は年々増加。今年2月に開催された大会では約3万人の定員数に対し、約9.6倍となる約33万人の参加申し込みがあった。健康志向ブームも背中を押し、百貨店や商業施設では、女性向けのランニングシューズやウエアのコーナーが常設されるなど数年前からブームとなっているマラソン。ピンクやブルーなどカラフルなウエアを着て、ランニングを楽しむ女性を指す「美ジョガー」という言葉も生まれ、マラソンは女性を中心に根強い人気を誇っている。


そんなマラソンブームの中、福岡のランナーの定番コースとなっている大濠公園で女性限定の市民参加型マラソン「アジアビューティーマラソン2011」が開かれる。「キレイ×はしる」をコンセプトに掲げ、「BEAUTY」「FASHION」「HEALTH」などをキーワードに走る楽しさを伝える大会を目指す。


対象は小学生以上の女性で定員は1000人。大濠公園を5周する10キロと2周する4キロの2コースを設定し、申込時にタイムを自己申告。申告タイムと完走タイムが最も近い人が優勝するトリムマラソンの形式で行う。参加料金は1,500円。エントリー締め切りは9月12日。


「女性ランナーが急激に増えている今、初心者でも気軽に参加できる大会を開きたい」と福岡青年会議所が企画した。「20代~30代を中心に順調に参加希望者が集まっている」と同会議所のスポーツ文化創造委員会・副委員長を務める武生悦一さん。応募者の中には60代からの応募もあるという。「参加しやすく、誰でも優勝のチャンスがあるトリムマラソンで、市民全体の健康志向につながれば」という。


また、ランナー以外の女性も楽しめるイベント要素もふんだんに盛り込む。大濠公園に隣接する舞鶴公園の西広場では、化粧品会社やネイルサロンなど約10社の協賛企業によるブースを設け、無料体験やサンプリングなどを行う。韓国の化粧品会社など国内外の企業が参加する予定という。


■都市型マラソン実現へ第一歩

福岡青年会議所はこの大会を足掛かりに将来、福岡市の中心部を走る3万人規模の都市型マラソンの実現を目指している。女性限定の大会にした背景には、女性が安心して走れる街という安全面をPRする狙いもある。さらに「アジアからの参加者を増やしたい」と韓国の旅行会社とタイアップ。マラソン参加と宿泊がセットになったパックツアーも販売し、韓国からの参加も呼びかけている。


「福岡はアジアの玄関口。福岡ならではのマラソン大会にしていければ」と武生さん。「この大会を成功させて来年以降の開催はもちろん、都市型マラソンの実現へつながるきっかけになれば」と意気込みを見せる。


思い思いのランニングウエアで女性1000人が走る姿はとても華やかだろう。女性が多く、元気な街・福岡を国内外へアピールする絶好の機会になりそうだ。


取材/編集部 秋吉真由美




  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース