特集

夏の天神がテーマパークに
「天神ホラーハウス」やミストの「涼園地」も

  • 0

  •  

■最大70分待ちの人気に

昨年3月のJR博多シティ開業も伴い、天神地区の各商業施設は集客に苦戦。そんな中、「天神で子どもが遊べる場所を作ろう」と西鉄ホールで初めてお化け屋敷「最恐!天神ホラーハウス」が開催された。


薄暗い天神の街に手がのびる演出の「クレーム覚悟で作った」(主催の東映・津和﨑智幸さん)というCM効果もあり、週末には最大70分待ちになるなど、子どもだけでなく中高年層の集客も伸びを見せ、幅広い世代の呼び込みに成功した。「入る前は不安な顔をしているが、出てくるときは叫びながらも笑顔になっているのが印象的」と津和﨑さん。「たまに泣いている方もいらっしゃいました(笑)」。


同ホールを運営するラブエフエムの定村愼太郎さんは「ホラーハウスがなければ、天神に遊びに来なかった人もいたかもしれない。まずは天神に来てもらう接点作りに貢献できたのでは」という。言葉が不要のため、外国人の来館も目立ち、急きょ英語の案内板を制作したほどの人気だったという。


今年は約40年前に廃業した旅館を舞台にしたウオークスルー型「恐怖の旅館巡霊編」と、館内にお札を貼りながら進む体験型「破られた封印編」の2コースを用意し、7月14日より開催する。「昨年以上に怖いホラーハウスを目指す」と津和﨑さん。公式ツイッターやフェイスブックも立ち上げ、期間中の混雑情報や会場の様子も発信していく予定という。


開催時間は14時~19時30分(土曜・日曜・祝日、8月13日~17日は11時~)。入場料はウオークスルー型、体験型共前売り=700円(当日は各100円増)。両コースセット券は前売り=1,200円、当日=1,400円。前売り券はローソンチケットなどで販売している。8月19日まで。


■ミストの涼しい遊園地も

天神ホラーハウスのほかに、ワンダーランドの目玉として福岡市役所前ふれあい広場(天神1)にはミストを使った遊園地「天神涼園地(りょうえんち)」が7月22日、期間限定でオープンする。


ミストを使った「アドベンチャーミスト迷路」や水鉄砲が噴射する「ウォーターショット」、20メートルの水の大砲が打ち上がる「ウォーターキャノン」などを設け、入園は無料。3週間で約8万人の来場者数を見込む。営業時間は10時~17時。8月12日まで。


そのほか、期間中は子どもたちがイベント限定の地域通貨の給料500円がもらえる仕事体験企画「夢叶(かな)う夏休み・天神ワーク体験!」や福岡県産の特産品を販売する「こどもマルシェ」、天神の街を歩いて探検する「天神こども探検隊」など、天神地区一帯で夏休みイベントを展開する。定村さんは「今年は天神ホラーハウスと涼園地を合わせて、より一層の回遊策を図っていきたい」と話す。


取材・文/編集部 秋吉真由美



  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース