6月の博多座大歌舞伎「NINAGAWA 十二夜」に先駆けて、役者の「ご当地到着」を知らせる歌舞伎独特の行事「船乗り込み」が今年も6月1日に行われる。
乗船は、同公演に出演する尾上菊五郎さん、尾上菊之助さんほか計13人を予定している。13時より、キャナルシティ博多(福岡市博多区住吉1)で乗船式典を行い、清流公園で乗船、ぜんざい広場を通り、14時に博多リバレイン(博多区下川端町3)で下船する。下船式典は博多リバレイン フェスタスクエアで行なう予定。
「船乗り込み」は、1999年5月に博多座開業行事として開催したのが始まりで、約5万人の見物客を集めた。現在では、大阪松竹座と同劇場のみで行われており、全国的に珍しい行事という。
6月14日には博多座(博多区下川端町2)で、中村錦之助さん、市川亀治郎さんをゲストに迎えてイベント「KABUKI NIGHT Vol.5」も開催する。当日は、蜷川幸雄さんが歌舞伎初演出作品である「『NINAGAWA 十二夜』の魅力に迫る!」と題し、作品の見どころや「歌舞伎」についての分かりやすい説明を紹介するほか、質問コーナー、プレゼントコーナーなども設ける。6時30分開演。料金は全席指定2,000円。チケットぴあ主催。