大稲物産(本社=福岡市中央区大手門)が経営する酒販店「NON-BEER SHOPだいとう酒店」(中央区薬院2)が7月1日より、PB(プライベートブランド)商品の日本酒「薬院浄水通り」を販売する。
同商品は、「地元の声を第一に反映し、消費者目線での商品の開発を」(同店の長野店長)という思いから企画された。昨年9月から10月にかけて、同店オープンに合わせて薬院周辺住民に対してアンケートを行い、返信があった200人のデータを基に商品開発を行ったという。「味の濃淡」「口当たり」など、「日本酒好きな人」と「その他(ビール、焼酎など)好きな人」のそれぞれが好む日本酒の要素を分析・抽出、「日本酒本来の味わい深さを活かしつつ、誰もが楽しむことができるお酒」をコンセプトに開発したという。
「日本酒の味わい深い余韻を残しつつ、ビール党や焼酎ファンにも楽しめる日本酒にしたい」(同)との思いから、0.1度単位の温度管理を行なうことで醗酵を抑えて「ゴクッと、のどごしを楽しめる」(同)という13度の原酒(水で薄めずに出荷する酒)を製造した。
商品名の「薬院浄水通り」は、地元密着の意を込めて名付けた。「今後は県外での販売も視野に入れ、展開していきたい」(同)とも。価格は、720ミリリットル=2,100円、500ミリリットル=1,680円。