博多山笠をメーンに切り絵を制作している切り絵アーティストの小西一珠喜(こにしかずよし)さんの作品展「博多祗園山笠 きりえ展」が7月2日より、アクロス福岡(福岡市中央区天神1)2階、メッセージホワイエで開催されている。
小西さんは、約6年前に見た山笠に魅せられて以来「山笠の迫力を表現できるのは切り絵だけ」と切り絵を制作するようになったという。自身の作品の約9割は山笠をモチーフにした作品で、自身の作品を印刷したTシャツなどの制作も手がける。
同展では、5年前より制作してきた44種類の「土居流」「大黒流」「東流」「中洲流」「千代流」「西流」「恵比寿流」の七流の全町の水法被を着た男衆の後ろ姿や、舁山(かきやま)が勢い水を浴びながら疾走するシーン、子ども山笠を描いた作品など、約40点を展示。
「前からではなく、男衆の後ろ姿の哀愁が魅力」(小西さん)で実際にモデル一人につき、約7~8カット撮影し、その写真を基に鉛筆で下書きを作成する。下書きをコピーしたものをカッターで切り抜き、黒い台紙に重ね合わせ、再び切り抜いて完成させるという。
小西さんは、山笠にこだわる理由を「山を舁く男衆の人が変わる迫力が一番の魅力。この部分を表現したい。飾り山では意味がない」と話す。
展示時間は10時~18時(最終日は16時まで)。7月8日まで。