劇団四季は9月10日、福岡シティ劇場(福岡市博多区住吉1)で上演中の「マンマ・ミーア!」に続く2008年1月6日開幕の次回作「ライオンキング」の製作発表会見を行った。
会見には、同社の佐々木典夫社長、シンバ役の田中彰孝さん、ナラ役の谷内愛さん・熊本亜記さん、スカー役の野中万寿夫さんの5人が出席。佐々木社長は「九州で最も成功している作品。再度、九州の演劇文化の活性化に向けて、マーケティングを広げたい」と意気込んだ。
同公演は、福岡の同劇場で2001年4月に開演し、2003年の3月まで700回の公演で70万人の動員を記録、再上演の希望も多かったという。
会見に出席した田中さん、谷内さん、熊本さんはいずれも福岡出身で、谷内さんは「『マンマ・ミーア!』に続いて地元、福岡でのステージに立てることが嬉しい。役者は手足まで細かいこだわりを持って演じている。細かい動きまで見て楽しんでもらえば」と語ったほか、パペットをかぶっての演技について、スカー役の野中さんは「通常、俳優は手足含め自身の表情のみで演じる。パペットをかぶると(自分の目と合わせて)4つの目を使って表現するので、俳優にとって非常に難しいがやりがいがある」と話した。
「福岡公演を楽しみにしている」と、前日の東京公演から駆けつけたという田中さんと熊本さんは、会見の場で劇中のナンバーを披露。熊本さんは「自らの人生経験を重ねながら歌ってきた。福岡での公演でも大事に歌っていきたい」と話し、気迫を見せた。
現在、上演中の「マンマ・ミーア!」は9月30日に千秋楽を迎える。4カ月半の公演で9万6千人の動員となる予想。