2001年8月に開設したベイサイドプレイス博多(福岡市博多区築港本町)2階の「博多港ベイサイドミュージアム」が同所のリニューアルに合わせて9月30日、「博多ポートタワー」前に移転リニューアルオープンした。
延床面積は337.24平方メートルでバリアフリーに対応。展示スペースの空間を広くし、多目的トイレを設置。車いすのほか、ベビーカーの利用にも配慮したという。今回新しく、同館のキャラクター「ポート君」が子ども向けに分かりやすく博多港を映像で紹介するコーナーや、実際にコンテナクレーンを操作できる体験型コーナー、子ども向けの絵本などもそろえたフリースペースも設置し、家族で楽しめる場を目指した。映像コーナーでは、現在放映している子ども向けの映像のほかに、大人向けの物流や歴史など多数のジャンルに分けて紹介する映像も製作しているという。
そのほか、博多港をより分かりやすく身近に感じられるよう、「博多港から運ばれていくもの」「博多港に運ばれてくるもの」に分類したパンや家電品などを実際に展示しているコーナーや、実際に結んで体験できる船のロープの結び方を紹介するコーナーなどを展開している。
リニューアルオープン後の入館者数を比較すると、初日の9月30日は昨年の137人に比べ、今年は1,497人増の1,634人が来館。1092.7パーセントの伸率を記録したほか、平日も前年より約200~300人、土曜・日曜は約600人増加の傾向にあるという。
福岡市港湾局の広報担当の中牟田はと子さんは「昔、船に乗っていた年配のお客様がロープを懐かしむ姿が見られたり、コンテナ体験コーナーには行列ができるなど楽しんでいただいている様子。ご家族で気軽に遊びにきてほしい」と話している。