福岡市は11月6日、日比野克彦さんがリーダーを務める「明後日朝顔プロジェクト」の一環として実施した「朝顔のカーテン」の効果を発表した。
昨年、市役所本庁舎(福岡市中央区天神1)の2フロアで行われた同プロジェクトは今年、当初5月19日に苗の植え付けを完了した4フロアで実施される計画だった。苗の植え付けにボランティアで参加した人の評判や、ほかのフロアから「全フロアで実施した方が、効果があるのでは」という声が上がり、2階~14階の13フロアで実施することが決定、6月5日・6日に残りのフロアで苗の植え付けを行った。
今年の冷房運転を行った60日の二酸化炭素の排出量は、昨年と比べ31トン削減。冷房に関わる電力とガスの削減できたコストは約66万3千円になったという。同所の朝顔の効果を検証するために8月の空調非稼働の休日(2日間)の室内温度を測定したところ、1.4℃~2.7℃の低下が確認できた。
「朝顔のカーテン」実施後に行った全職員対象のアンケート(総回答数286人)では、約8割の職員が「(実際に、または見た目で)少し涼しくなった」と回答。約4割の職員が「朝顔の世話は楽しかった」と回答した。
「朝顔のカーテン」を実施したのは市役所本庁舎や城南区役所、早良区役所を含めた市内5カ所で、来年度は中央、博多、東、南、西区役所や市内の保育所、小中学校など29施設からも希望があがっているという。
日比野克彦さんプロデュース「明後日朝顔プロジェクト」(天神経済新聞)「明後日朝顔プロジェクト」日比野克彦さん、天神で講演会(天神経済新聞)福岡市