京都の劇団「ヨーロッパ企画」の役者・永野宗典さんが、11月30日・12月1日にイムズホール(福岡市中央区天神1)で行う公演「火星の倉庫」に向けて、「福岡イムズ道’07」と題したブログを立上げたプロモーションを展開している。
同劇団は、2005年全国5都市ツアーで7,200人の動員数を記録した舞台作品「サマータイムマシン・ブルース」が「踊る大捜査線」などで知られる本広克行監督によって映画化されているほか、永野さんは映画「UDON」「交渉人真下正義」などに出演するなど、作家、役者らが舞台以外にも全国で多岐に渡る活動を展開している、注目の劇団。福岡での公演は今回が4回目。
同ブログは、九州・宮崎県の出身である永野さんが福岡広報担当ということで立ち上げた。ビブレホール(天神1)で行った2004年1月の福岡初公演の際、「『認知度ゼロ』で乗り込む福岡でどうしたらお客を呼べるか」と試行錯誤している様子を随時報告していた「福岡ビブレ道」が原形だという。
ブログ内容は、公演のキャンペーンで訪れた際のレポートや、永野さんが幼少のころ、福岡・六本松の親戚の家に毎年夏休みに遊びに行き、よく遊んでいたという2歳年上のいとこ「ひこくん」の話題、劇団メンバーにイムズ公演を満員にするための「秘策」をインタビューした内容など。そのほか、福岡在住のブログ訪問者数を調べようと同ブログで行ったアンケート結果がたったの「3人」という結果に肩を落とす様子や、広報担当としての苦労話など、地道な活動日記がリアルにつづられている。
永野さんに福岡のイメージを尋ねると「福岡の広報担当とはいえ、イムズ道にも登場している『ひこくん』だけといっていいほど福岡を知らなかった(笑)。公演で訪問するようになってようやく、福岡の街や人に触れ合った気がする。屋台では初対面でも友だちになれるという話は『都市伝説』のようなものだと勘違いしていたが、本当にそうなるとは思わなかった」という。「福岡の人は人懐っこく、カーテンコールでも不思議とぬくもりを感じる」とも。
今回の作品「火星の倉庫」は「大きな劇場で大きな空間のことをやってみよう」がテーマ。11月23日より京都を皮切りに、福岡、東京、大阪で公演。「当日は『火星の倉庫』を見てたくさん笑っていただけるよう、ステージを思いっきり楽しんで頑張りたい。今後も福岡と良い関係を続けていければ」(同)と意気込みを語った。
福岡公演は11月30日19時、12月1日13時・18時の3ステージ。30日の公演終了後はメンバーのトークショーを開催。料金は、前売り=3,300円、当日=3,500円。ローソンチケットほかで販売中。