アクロス福岡(福岡市中央区天神1)が進める文化振興事業の一環で、アクロス福岡文化誌編纂委員会は2月1日、福岡の地域・伝統文化の継承、保存活動などの促進を目的に、文化誌「ふるさとの食」を刊行した。
同誌は昨年1月に刊行した文化誌「街道と宿場町」に続く第2弾。「スローフード」「食育」などの言葉が定着し、食への関心が高まっていることから、「食」をテーマにしたという。
内容は、福岡県のエリアを「海の幸」「山里の恵み」「町の味」の3つのキーワードに分類。各地域の名物料理や伝統、地域で獲れる食材、レシピなどを紹介するほか、「食のスタイル」と題し、中洲の屋台や福岡市中央区春吉にある柳橋連合市場などのルーツも紹介。古代調理器具の説明に至るまで福岡県の「食文化」の変遷が分かる内容となっている。
福岡大学名誉教授で同委員会の武野要子会長は「自分がお世話になっている『福岡』だが、意外と知らないことも多く、このシリーズで勉強になる。福岡がどんな地域なのか知ってもらうことが大切」と話している。
同誌は今後もシリーズ化され、第3弾は「古代文化」をテーマに来年刊行予定。発行部数は2,000部、価格は1,890円。全国の主要書店で販売中。
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