西鉄グランドホテル（福岡市中央区大名2）は2月13日、博多織を使用したインテリア商品を取り入れ改装した「エンパイア・スイートルーム」を公開した。

　2006年10月にスタートした、博多織メーカー7社と福岡商工会議所による「博多織」の市場開拓に向けたプロジェクト「HAKATA TEX PROJECT（博多織新商品開発支援事業）」に同ホテルが協力し実現したもの。博多織の「献上」柄を再構成して作り出した「平成献上」と名付けたオリジナルの柄をカーペット、壁紙、カーテン、いす、ランプシェードに至るまでトータルであしらっている。

　同室の面積は約140平方メートルで1泊約20万円。防炎性能の強化など、消防法や建築基準法をクリアするため、通常は絹を使った博多織を糸から見直すなど、デザイン以外の改良も施したという。リニューアルの総投資額は2,460万円。

　同プロジェクトは「地元発信を基盤とし、一般の方にも博多織を再認識してもらうことが目的。今後も新しい感性を入れつつ、新ジャンルの市場を広げたい」としている。

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