「食べられる食器」を使った限定メニュー、警固のカフェに登場

4カ月間かけて開発した、乾パンでできた「食べられる食器」

4カ月間かけて開発した、乾パンでできた「食べられる食器」

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 カフェレストラン「ORTO CAFE(オルトカフェ)」(福岡市中央区警固1)で4月25日より、デザイン事務所「ライスデザイン」(博多区古門戸町)が製作した「食べられる食器」を使用した限定メニューを販売している。

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 同食器は、福岡市を中心に開催されているイベント「DESIGNING?~デザインを考える5日間 デザイニング展~」の一環で、同社デザイナーの有川伸彦さんが「デザインしたものが一般の方に分かりやすいものをと、食器を考案。日常、使っている身近な存在の『食器』が環境問題を考える入口になれば」と近年、気になっていたという「環境問題」に焦点を当て、パン店「コラット」(城南区茶山2)とともに4カ月の製作期間をかけて開発したという。

 材料は「乾パン」。プレートとボウル型の食器のほか、はし、スプーンの4種類を製作。「使い捨ての割りばしや紙皿、紙コップを見ながら、捨てないで済む方法をと考えた」と有川さん。食器のリアリティーを出そうと、厚さにもこだわり、第1弾の試作品は「生地が厚く、おいしそうなパンのように仕上がってしまった。薄くてもすぐ割れてしまう」(同)と何度も試作を重ね、厚さ約5ミリメートルに決定したと振り返る。

 同カフェでは食器の展示のほか、プレートにトマトソースのショートパスタを、ボウルには野菜のディップを塗り、食後に食べる「食器の味」も楽しめるメニュー(2品で1,000円)を1日10食限定で提供しており、好評という。

 食器の賞味期限は約1カ月。有川さんは「今後も改良を重ね、賞味期限の延長や『非常食器を兼ねた非常食』としての量産化を検討していきたい」と話す。

 同カフェではプレート、ボウル各1枚セット=800円で販売も行なっている。同カフェの営業時間は11時30分~16時・18時~24時。限定メニューの提供は4月29日まで。

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