西日本鉄道は民間、行政などから成る「ビジターズ・インダストリー推進協議会」と合同で12月16日・17日・18日の3日間、「福岡シティループバス『ぐりーん』」を活用した観光モデルコースの視察会を実施している。
同企画は、西鉄が今年9月より観光客向けに運行を開始したループバスの利用促進とともに観光需要の拡大を目指し企画されたもので、市内の宿泊施設など従業員らを対象に行うもの。
17日には、福岡市情報プラザ、ソラリア西鉄ホテルなどの従業員約20人が参加。観光ボランティアの案内で櫛田神社、「博多町屋」ふるさと館、東長寺などを視察した後、櫛田神社前よりループバスに乗車。福岡タワー南口で下車し、福岡市博物館を巡った。
西日本鉄道の田川真司さんは「今回体験したコースを一例として、来街者に『ぐりーん』を活用した観光コースを提案し、観光地としての活性化につながれば」と期待を寄せる。
同バスは今年9月に運行を開始。「主に50~60代の女性や夫婦での利用者が多く、県外からの来街者の利用が約7割、海外からの観光客の利用は約1割程度」(田川さん)という。平日の利用は100~200人、土曜・日曜に400~500人で、運行前に同社が見込んでいた利用者数の約半数程度にとどまっており、伸び悩んでいる。