若手作家の登竜門に-市美術館、福岡在住作家集めた企画展

岩絵の具など多様な画材を組み合わせて描く作品が特徴の遠山裕崇さんの作品

岩絵の具など多様な画材を組み合わせて描く作品が特徴の遠山裕崇さんの作品

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 福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1)で1月6日、企画展「21世紀の作家-福岡bis 2009」が始まった。

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 同館では1999年度より、現代作家を個展形式で紹介する「21世紀の作家-福岡」と題したシリーズ展を定期的に開催しているが、今回は「福岡で活動する多くの若手作家を応援したい」(同館学芸員の山口洋三さん)と若年層の現代作家に注目。20~30代前半であることや個展などの活動実績が短いこと、福岡を拠点に活動していることなどを条件に同館の学芸員らが厳選した「今後、期待される作家」を集めた同展を企画した。

 初の開催となる今回は、岩絵の具など多様な画材を組み合わせて描く作品が特徴の遠山裕崇さん、絵画表面の「重なり」にこだわる平岡昌也さん、アニメや映画の「爆発」シーンをモチーフにした作品を描く中?博之さんの3人の個性豊かな作品計11点が並ぶ。

 同展は今後、不定期ながら継続していく予定だという。山口さんは「福岡の作家を探すならココ(同展)、活動の場を広げるなら参加が必須といわれる『若手作家の登竜門』のような存在になって、刺激を与え続けたい」と話す。

 今月31日には鳥取県立博物館美術振興課長の尾崎信一郎さんをゲストに迎え、3人の作家とのトークショーを開く。展示作品についての解説や3人が芸術活動を始めたきっかけなどを披露するという。参加無料。

 開館時間は9時30分~17時30分。月曜休館(今月12日は開館、翌13日が休館)。料金は、一般=200円、高大生=150円、小中生は無料。3月29日まで。

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