三越・福岡天神店(福岡市中央区天神2)は1月27日より、バレンタイン商戦に突入する。
今年のバレンタインデーは2004年以来の土曜日となることから、食品部マネジャーの堺英明さんは「家族や本命中心。昨年よりも購入個数は減るが単価は上がるのでは」と予想。さらに「バレンタインシーズンのみ取り扱う限定商品はプレミア感が付き、不景気でも人気になるのでは」と分析する。
同店では、新規13ブランド含む100ブランド1,500種類をそろえる。ベルギー、イギリス、ルクセンブルク、オーストリア、モナコの欧州5カ国の王室御用達のチョコレートを集めた「ロイヤルセレクション アソートボックス」(5個入り、2,520円)、日本初登場のベルギー王室御用達ブランド「マダム・ドリュック」のアソートボックス(6個入り、2,940円)、エリザベス女王戴冠50周年を記念して作られたシャンパントリュフ「ゴールデンジュビリートリュフ」(5,250円)などが登場する。
世界のトップパティシエ集団の洋菓子協会「ルレ・デセール」の日仏メンバーのコラボチョコレートを三越限定販売。同協会のフレデリック・カッセル会長と2005年に会員となった地元福岡「パティスリージャック」(大名2)オーナーパティシエの大塚良成さんがコラボ。「九州ならではの素材を生かし、大分産のカボスを使った」(大塚さん)というかんきつ系フルーツを使った商品(8個入り、3,150円)などをそろえる。
そのほか、同店と地元福岡の老舗「チョコレートショップ」(博多区網場町3)がコラボしたハート型のチョコレート「好いと~と」(6個入り、1,575円)も。「店頭に出す2日前に製造するため、出来たての『口どけ感』が他商品とは違う。ネーミングは『好いと~』と『スイート』をかけた」(チョコレートショップオーナーの佐野隆さん)。
佐野さんは「近年は、エコの観点から過剰なラッピングが求められてない傾向にある。外見よりも中身で勝負」という。
今年の商戦では、客単価は約3,500円、平均購入個数は約3~4点を見込み、売上目標は対前年比7%増を目指す。