岩田屋本店(福岡市中央区天神2)で4月1日、浴衣商戦が始まった。
今年の傾向は、帯留めや帯締めなどを使い、着物と変わらない着こなしを楽しむ夏着物風の浴衣や、同じ柄を繰り返した「小紋風」デザインの浴衣などが多くそろっており、カラーは「モノトーンや紺色などおとなしい色が多い」(呉服売り場アシスタントバイヤーの吉原明子さん)という。同館では期間中、最大15ブランド約900点をそろえる。
中心価格帯は浴衣のみで3万円前後を見込むが、「昨年は、浴衣と帯のセットで計3万円くらいを希望する方が多かった」(吉原さん)ことから、今年は21,000円(浴衣のみ)の商品も用意する。
また、同店バイヤーとメーカーが合同で企画したという「クイックゆかた」が今年初登場。「クイックゆかた」は、洋服のように上部と下部に分かれたもので、マジックテープで簡単に着られる仕組み。下部は、巻きスカートの要領で巻き、ウエスト部分に付いたひもを結ぶ。上部は、ジャケットの要領で着用し、マジックテープで止める。すでに上部・ジャケットのすそ部分には「おはしょり」もできており、腰ひもは不要。上下着用後、すでに結んである「デコレーション帯」を取り付けるのみで、「大体2分で着られ、仕上がりも通常の浴衣と変わらない」と吉原さん。
「小さいお子さんがいたり、着付けの時間が取れなかったりする30~40代の方や、着付けが苦手な若い方も気軽に浴衣を楽しめるのでは」(吉原さん)とも。サイズはS~トールLの4段階で、15種類をそろえる。価格は21,000円と31,500円。デコレーション帯は8,400円。「クイックゆかた」の販売は4月中旬から開始。
同店では、前年並みの売り上げを見込む。営業時間は10時~20時。