映画「重力ピエロ」森淳一監督が会見-「伊坂ワールド」に苦悩も

映画「重力ピエロ」の森淳一監督

映画「重力ピエロ」の森淳一監督

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 映画「重力ピエロ」の公開に先駆けて4月1日、監督を務めた森淳一さんが来福、会見を行った。

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 原作は、「アヒルと鴨のコインロッカー」などで知られる作家・伊坂幸太郎さんが2003年に発表したベストセラーの同名小説。加瀬亮さん演じる兄・泉水(いずみ)と岡田将生さん演じる弟・春は、父(小日向文世)と母(鈴木京香)と一家4人で幸せに暮らしているが、市内で連続放火事件が発生。現場には残された奇妙な落書き。謎を追う兄弟。その謎は24年前の家族の辛い過去へとリンクしていく…。

 加瀬さんのキャスティングについて、「テレビドラマで見て上手いなと思い、一度仕事をしてみたいと思っていた」と森監督。岡田さんについては、「『女性皆に好かれ美青年』と表現された役。1年ほど探すも、なかなか適役が見つからなかったが偶然、映画館で見た作品で岡田君が出た瞬間『あ、春だ』と声を上げそうになってしまったほど」と偶然の出会いがあったことを明かし、2人のキャスティングが実現したという。

 伊坂作品については、「伊坂ワールドをどこまで表現していいのか、とことん話し合って悩んだ。伊坂さんの世界観を映画の都合で壊さないようにと気をつけた」とも。「ミステリーと家族ドラマの両方の要素があり、幅広い世代に楽しんでいただける作品では」。

 映画は5月23日、KBCシネマほかで公開。

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