「子ども」と「元子ども」（＝大人）をテーマにしたイベント「こどもともとこども」が8月17日より、福岡市内で開催されている。

　便利で豊かになる一方、情報がはんらんするなど、昔に比べ子どもを取り巻く環境が大幅に変わり、子どもが思いきり遊べる場が少なくなってきている現代。子どものほか、「元子ども」である大人が自身の子ども時代を思い出し、「今の子どもたちのために、大人は何を大切にするべきか、何を伝えるべきかを子どもと一緒に真剣に考える場になれれば」と企画された。

　期間中、福岡市内の約30団体や店舗が参加し、ワークショップやゲーム、カフェ、展示会、映画上映など各団体や店舗がそれぞれの色を生かしたイベントを行う。警固の写真スタジオ「albus写真ラボ」（中央区警固2）では写真の現像や撮影など店舗の手伝いをする1日店長企画を行うほか、アポロ計画（警固2）は、プロのデザイナーの指導の下、警固にある店のポスター制作などを行う。

　売り上げの一部は、福岡市で虐待や病気などで困難な状況下にある子どものために市内児童養護施設に寄付される。

　こどもともとこども事務局の中川たくまさんは「一過性のイベントではなく、日常的に子どもの居場所であったり、子どもと大人のかかわり方を考えたりする場が増えると、街は優しくなり、子どもたちが暮らしやすい社会になるのでは」と期待を寄せる。

　8月30日まで。