福岡や東京の福祉作業所で創作活動を展開するアーティストのイラストを印刷した段ボール「だんだんボックス」が8月25日より、大丸・福岡天神店(福岡市中央区天神1)東館エルガーラ3階の「クイック・アントレ」で販売されている。
段ボールの売り上げの10%を作家や福祉施設に還元する仕組みで、彫刻家・鎌田恵務さん、建築家で九州大学芸術工学院准教授の鵜飼哲矢さんが「障害者アーティストを支援しよう」と企画した。鵜飼さんの研究室に散乱する茶色の段ボールをヒントに「動くアート」を思いついたという。
イラストは、福岡市内の福祉作業所「工房まる」「アトリエブラヴォ」、東京の「クラフト工房ラ・まの」の3団体計10人のアーティストによるもの。今回制作されたのは、60サイズ(200円)、80サイズ(250円)、100サイズ(300円)、120サイズ(350円)の4種。
「だんだん」は、西日本の方言「ありがとう」から由来するほか、「小さなうれしいことから、だんだん気持ちが明るくなるように」などの意味を込めた。「今後は、クリスマスなど季節に合わせたバージョンのほか、企業のロゴを印刷したボックス、商品パッケージ利用などを見込む」と鵜飼さん。販売カ所も増やし、「全国へ展開していきたい」という。