福岡の劇団「グレコローマンスタイル」とまちおこしプロレス団体・NPO法人「九州プロレス」がタッグを組む舞台「黄昏(たそがれ)のジャーマン・スープレックス・ホールド」が6月22日より、西鉄ホール(福岡市中央区天神2)で上演される。
作品タイトルの技「ジャーマン・スープレックス・ホールド」とは?
腰から下を使わず、上半身で戦うレスリングの競技種目「グレコローマンスタイル」を劇団名とし、2002年に旗揚げした同劇団。設立10周年を振り返る中、レスリングを題材にした作品がないことから今回の企画を発案。演劇とプロレスの違いはあるが、「九州から面白いものを発信するという思いは同じ」(劇団主宰の山下晶さん)と今回のコラボが実現したという。
過疎化が進む中でプロレスを通じた村おこしを目指す、ある村の奮闘劇を描く同作。九州プロレスのレスラー・筑前りょう太さん、めんたい☆キッドさんも役者として出演する。5月9日、ライオン広場(天神2)で開かれた公開会見では「プロレスが題材の演劇なんて本当にうれしい」と感激の様子を見せた筑前さん。「台本2ページ分のせりふを用意します」と横で笑みを浮かべる山下さんに脅されながらも、「全力で取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。
公演は6月22日~24日の3日間で4公演。公演終了後には九州プロレスによるエキシビションマッチやプロレス入門講座、マイクパフォーマンス講座なども予定する。料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円。