福岡市内で7月1日、「博多祇園山笠」が開幕した。

十五番山笠の見送り「呑取名槍日本号」

　パサージュ広場（福岡市中央区天神1）にはお目見えした飾り山は、室町幕府の初代将軍・足利尊氏を表現した表「起死回生尊氏陣（たかうじのじん）」、見送りは人形師・白水英章さんが手がけた「正成千剣破城誉（まさしげちはやじょうのほまれ）」。

　ソラリアプラザ（天神2）1階のイベントスペース・ゼファには「黒田官兵衛」の飾り山がお目見え。官兵衛率いる黒田軍と大友軍による「石垣原の戦い」を描いた表「黒田決戦石垣原（いしがきばる）」、福島正則から「名槍日本号」を、酒を飲み干してもらい受けた「黒田節」でも歌われる母里太兵衛友信の逸話を描いた見送り「呑取名槍（のみとるめいそう）日本号」という迫力のある飾り山が登場し、買い物客が記念撮影するなど、にぎわいを見せている。

　期間中、山笠の歴史や「黒田二十四騎」を紹介するパネルなども展示するほか、同13日・14日にはライオン広場で黒田官兵衛の関連イベントなども予定する。

　飾り山笠の公開は今月14日24時まで。