大名エリアで10月19日より、建物の外壁などにアート作品を描くイベント「大名アートアクション2013」が開催される。

　「大名の街をアートで彩ることで来街者らが楽しめる場所にしたい」と福岡青年会議所（福岡市博多区築港本町）が初めて実施する同企画。統廃合のため、来年3月で大名小学校が閉校するほか、建物には落書きなども多く見られる大名エリア。「観光客が訪れるような街へのきっかけになれば」（同会議所の中島健作さん）と企画したという。

　落書きなどがある外壁を中心に、2階建てアパートの壁など約12カ所の作品制作を予定しており、現在、参加アーティストを募集。作品テーマは新しいものを生み出すとの意味を込めた「BORN」。応募者の中から約10組のアーティストを選出、10月上旬より制作に取り掛かり、同19日より11月30日まで作品を公開する。公開終了後、一部作品は防汚施工して残す予定という。

　「大名は、かつては情報発信基地として、洗練されていながらもどこか遊び心があり、九州中の注目を集めていた」と振り返る中島さん。「大名を再び、憧れの街にできれば」と話す。

　応募は8月15日（メールでの受け付けは同17日）まで。