福岡市の屋台の魅力向上を目的にした「福岡屋台おもてなしプロジェクト」が8月19日、始まった。
同プロジェクトは、市と「バルウォーク」などのイベント企画・運営を手掛けるNPO法人「イデア九州・アジア」(福岡市中央区天神4)が「福岡市夜の観光魅力強化事業」の一環で実施するもの。屋台の問題解決や魅力アップ策について福岡屋台の経営者らが中心となって意見交換を行うワークショップを開く。
同日に市内で開かれたワークショップには、屋台経営者や有識者ら11人が参加。同NPOの井手修身理事長を講師に迎え、屋台の現状や課題について意見交換などを行った。
「客との心のふれあい」「味」「観光客へ最新情報を案内できる」など屋台の強みを出し合う一方、「トイレなどの衛生面」「満席の際の対応」など次々と問題点も挙がった。長浜で創業32年目となる「長浜屋台若大将」の経営者で長浜移動飲食業組合・組合長を務める澤野繁春さんは「観光関係者や同業者との意見交換ができて、非常にいい機会に恵まれた。9月1日には『屋台基本条例』が施行されるが、この場をきっかけに皆が納得して気持ちよく続けていけるように努力したい」と期待を寄せる。
今後は9月までに計4回のワークショップを開き、課題解決の具体案や屋台のイメージアップなどの情報発信を行っていく予定という。