福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1)で4月から、「クロージング/リニューアルプロジェクト」が始まった。
収集第1号のルイ=ジョゼフ=ラファエル・コラン《海辺にて》1892年
大規模改修のため今年9月1日から約2年半にわたり休館する同館。休館を前にさまざまな企画展やプロジェクトを開催する。
常設展「TRACES|轍(わだち)」では、同館の代表的な近現代美術コレクションを収蔵年順に並べて紹介する。1974(昭和49)年に購入した収集第1号であるラファエル・コランの「海辺にて」(1892年)をはじめ、シャガール、リキテンシュタイン、ミロ、ウォーホル、バスキア、ダリ、黒田精輝、草間彌生など約60点の収集作品を展示し、同館の歴史とともにたどる。
企画展「サロンクバヤ|シンガポール 麗しのスタイル」では、初めて作品の写真撮影とSNSへの共有を許可したほか、8月には市民参加型の特別企画展も開催する予定という。
「休館までの5カ月間は、未来の『つなぐ、ひろがる』美術館を先取りする、さまざまな試みがいっぱい」と同館学芸課長の岩永悦子さん。リニューアルオープンは開館40周年にあたる2019年3月を予定する。
開館時間は9時30分~17時30分(入館は17時まで)。月曜休館。常設展観覧料は、一般=200円、高・大生=150円、中学生以下無料。