リオデジャネイロ・パラリンピックの女子マラソンで銀メダルに輝いた福岡県在住の道下美里さんが9月23日、福岡市役所を訪れ、高島宗一郎市長にメダルの獲得を報告した。
市役所1階の市民ロビーに集まった市民の歓声で迎えられて登場した道下さん。「おめでとうございます」と高島市長に花束を渡されると「ありがとうございます」とはじける笑顔を見せ、「(この声援に)メダルを取ったと実感した」と集まった市民の声援に応えた。
「過去の大会よりもレベルが高かった。30℃を超える気温でのレースは、暖かい福岡で育った私なら粘り強くいけばメダルを取れると確信していた」と明かし、「後半はかなりきつかったが、日本人の声援も多く日本で走っている感覚だった」と振り返る。
11月に行われる「福岡マラソン2016」にはゲストランナーとして参加する。「銀メダリストと走ることを楽しみにしている参加者も多いのでは」と高島市長。「視覚障がい者にとっても希望。市民の誇り」とたたえるものの、道下さんは「やはり表彰式で君が代を流すことができなかったことは悔しい」と話し、「2020年、東京パラリンピックをしっかり目指したい」と決意をにじませた。