複合施設「ヒューリックスクエア福岡天神」(福岡市中央区天神2)が1月31日に開業した。
不動産業のヒューリック(東京都中央区)が手がける同施設。現在、東京、札幌で展開する「ヒューリックスクエア」シリーズの第3弾で、福岡市が取り組む、天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」の一環で開業した。建物は、地上19階・地下3階建てで、地下2階~地上2階=商業施設、3階~8階=オフィスフロア、10階~19階にホテル・レストランで構成する。
地上は明治通りとメルヘン通りの交差部、地下は地下鉄「天神駅」のコンコース寄りに立体広場を設ける同施設。環境配慮の取り組みとして、立体広場の軒天井やホテルロビー階、オフィスエントランスなどに九州産材の木材を使い、15トン超のCO2固定量の増加を図る。BCP(事業継続計画)の取り組みとしては、「高い耐震性能」を保持するほか、公共インフラ断絶後も非常用電力の供給を可能にするなど、災害時にも備えた建物にする。
地下2階~地上2階の商業フロアは、九州初3店舗、天神エリア初1店舗を含む計8店舗がオープン。飲食店を中心に、ドラッグストアや鍼灸(しんきゅう)接骨院などが入居する。九州初出店は、東京・恵比寿発祥の焼き肉店「焼肉トラジ」、パフォーマンスフットウエア・アパレルの「HOKA(ホカ)」、「ReCORE(リコア)鍼灸接骨院」の3店。天神エリア初出店は、京都・下鴨が発祥のベーカリー「GRANDIR(グランディール)」。
10階~19階には、同社グループ直営の「ザ・ゲートホテル」ブランドの一つである「ザ・ゲートホテル福岡 by HULIC」が入居する。同ブランドとしては全国6軒目。10階~18階を客室フロアとし、全部で6タイプ、171室を用意する。最上階の19階には、オールデイダイニング「Anchor Grill Fukuoka」やロビーラウンジを備える。ホテル開業日は4月24日を予定。