見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

福岡市博物館で「民藝」展 器や織物など民芸品150件紹介

特別展「民藝 MINGEI-美は暮らしのなかにある」会場、「生活展」を再現し民芸品を使ったテーブルコーディネート

特別展「民藝 MINGEI-美は暮らしのなかにある」会場、「生活展」を再現し民芸品を使ったテーブルコーディネート

  • 2

  •  

 特別展「民藝(みんげい) MINGEI-美は暮らしのなかにある」が現在、福岡市博物館(福岡市早良区百道浜3)の特別展示室で開催されている。

特別展「民藝 MINGEI-美は暮らしのなかにある」会場

[広告]

 思想家・柳宗悦(やなぎむねよし)が「美は暮らしのなかにある」として約100年前に説いた民衆的工芸「民藝」について、民芸品約150件や民芸品の作り手とその手仕事を紹介する。2023年7月の大阪開催を皮切りに、福島、広島、東京、富山、愛知と巡回し、福岡は7会場目。

 会場は3つの章で構成する。第1章「1941生活展」では、柳が設立した日本民藝館(東京都目黒区)で1941(昭和16)年に開催した「生活展」を再現し、民芸品を使ったテーブルコーディネートを紹介する。第2章「暮らしのなかの民藝」では、器や織物、家具などの民芸品を「衣・食・住」に分けて展示。第3章「ひろがる民藝」では世界の民芸品を紹介するほか、国内5つの産地の民芸品や現在の作り手などを紹介する。第3章最後のコーナーでは、雑貨店「MOGI Folk Art」ディレクターのテリー・エリスさん、北村恵子さんの愛蔵品によるインスタレーション展示も行う。併せて、同展特設ショップでは、民芸品を扱う国内各地の店や工房の品を販売する。

 3月8日14時からは、民芸品を扱う店「工藝風向」(中央区赤坂2)店主の高木崇雄さんによる講演会「これまでの民藝、これからの民藝」を同館1階講堂で開催。定員200人。参加無料(同展観覧券または半券の提示が必要)。事前申し込み不要で、当日13時30分から先着順に受け付ける。

 同館学芸員の石井和帆さんは「民芸運動家の足跡を追うというよりは、民芸品自体に注目した展覧会。第3章のインスタレーション展示では、福岡や九州の民芸品も展示しているので探してみてほしい。美しい物や面白い物がたくさんあるので気軽に足を運んでもらえたら」と話す。

 開館時間は9時30分~17時30分(入館は17時まで)。月曜(2月24日は開館)と2月25日は休館。観覧料は、一般=1,600円、高大生=1,200円、小中生=800円。4月6日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース