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福岡県立美術館で県美40周年と前身の文化会館開館60周年記念展覧会

会場内、第1章「こっそりカンレキ!1964-福岡県文化会館、誕生。」

会場内、第1章「こっそりカンレキ!1964-福岡県文化会館、誕生。」

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 展覧会「令和7年度コレクション展Ⅰ『フワクのミワク、こっそりカンレキ!』 福岡県立美術館開館40周年&福岡県文化会館開館60周年」が現在、福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)4階展示室で開催されている。

会場内、第2章「フワクのミワク 1985-福岡県立美術館、誕生。」

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 福岡県立美術館の前身となる福岡県文化会館は1964(昭和39)年11月3日の「文化の日」に、美術館と図書館の複合施設として開館。展覧会や自主企画展を開催し、約20年にわたる活動を一層発展させるため美術館と図書館を分離し、美術館は全面改装を経て1985(昭和60)年11月3日に福岡県立美術館として再スタートした。同展は、福岡文化会館が開館して昨年で60周年、福岡県立美術館が開館して今年で40周年を迎えることを記念して開く展覧会で、これまでの活動を過去の展覧会と収蔵作品で振り返る。期間中は前期(7月27日まで)と後期(7月29日~8月29日)展示内容を一部入れ替え、合わせて95点の作品を展示。

 会場は3章から成る。第1章は、「こっそりカンレキ!1964-福岡県文化会館、誕生。」と題し、福岡県文化会館が開館した1964(昭和39)年前後の所蔵作品の紹介や、1972(昭和47)年に開催された最初のコレクション展「第一回収蔵品展」で展示した作品の紹介、文化会館時に開催した展覧会のポスターの紹介、振り返りの解説テキストなどを用意する。展示作品は、菊畑茂久馬(もくま)の「ルーレット(ターゲット)」や池田龍雄の「失踪した楕円(だえん)」、江上茂雄の「暮れゆく海」(前期のみの展示)など。

 第2章「フワクのミワク 1985-福岡県立美術館、誕生。」では、同館学芸員が思う「福岡県立美術館で印象に残っている展覧会・作品」を、学芸員の解説パネルも併せて展示し、これまで開催した展覧会を振り返る。展示作品は、宇治山哲平の「やまとごころ」や野見山暁治の「自画像」、青山熊治の「アイヌ」など。

 第3章「ワクワク、ケンビ! 福岡県立美術館の新収蔵作品たち」では、近年収蔵した作品を紹介。展示する作品は、牛島智子の「旅する青二才」や築城則子の「小倉縞(しま)木綿帯『宵瀑(しょうばく)』」など。

 7月23日、8月6日の14時からは、同館学芸員が展示作品について紹介するギャラリートークも開く。無料。

 同館学芸員の中島由実子さんは「当館のこれまでを振り返る展覧会なので、収蔵品のハイライトをギュギュッとコンパクトに楽しんでもらえる展示となっている。文化会館当時を知る方も、そうでない方も、当館に何度も来たことがある方も、初めての方も、4年後の新しい美術館の開館を控えた今、この機会に当館を見て知っていただけたら」と来館を呼びかける。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで、最終日は15時まで)。月曜休館(7月21日・8月11日開館、7月22日・8月12日休館)。入館料は、一般=210円、高大生=140円、小中生=60円。8月29日まで。

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