福岡市交通局は2月13日、2009年春をめどにICカードを導入する方針を決めた。JR東日本のSuicaと互換性のあるICカードとしては、九州の公営交通機関では初となる。
同局では1994年に設置した改札機や券売機の入れ替えを決めており、非接触型ICカードの利便性の高さや互換性があることから、すでに導入を決めている西鉄やJRとの相互利用も視野に入れて2009年度の予算案に盛り込んだ。予算額は約18億3,000万円。そのほか、年次計画としてATCやトイレの改良工事、2号線のスポット冷房設置なども行なう予定。
非接触型ICカードはJR東日本のSuicaやJR西日本のICOCA、JR東海のTOICA、首都圏のJR・私鉄・バスが利用できるPASMOなど全国で導入が進んでいる。同局ではプリペイド式の乗車券と定期券の2種類の発行を予定しており、「名称など詳細はこれからだが、先に導入した交通機関の話しなどを聞きながら決めていきたい」と話している。