福岡市文化館(赤煉瓦文化館、福岡市中央区天神1)で3月3日、「第37回福岡市文学賞」の贈呈式が行なわれた。
同賞は福岡市で文学活動を続ける作家の中から、年間を通じて実績を重ねた作家を選考し、「さらなる文学活動への推進力を発揮するよう」顕彰するもので、過去に夏樹静子さんや片山恭一さんなども受賞している。
今回の受賞者は小説部門=貞刈みどりさん「私たちの百年・惣ちゃんは戦争に征った」、詩部門=田島安江さん「トカゲの人」、短歌部門=小島恒久さん「原子野(げんしや)」、俳句部門=杜あとむさん「空飛ぶマンタ」、川柳部門=小川清隆さん(過去の作品から選考)で、吉田宏市長から賞状と賞金10万円が贈呈された。小説部門の受賞者の貞刈みどりさんは「小さな町の小さな本が、この賞をもらったことで色々なところで紹介できる機会をえて嬉しい」とコメントしている。
受賞作品を1冊にまとめた記念作品集は1部=2,000円で販売されている。取り扱い書店は、紀伊國屋書店福岡本店(博多駅中央街)、金文堂書店本店(中央区天神2)、積文館書店新天町本店(中央区天神2)、ジュンク堂書店(中央区天神1)、丸善(中央区天神1)など福岡市内の各書店のほか、リバレイン地下2階の文化芸術情報館アートリエと福岡市役所文化振興課でも販売。