夏はビアガーデンとして毎年にぎわいをみせる西日本新聞会館(福岡市中央区天神1)屋上には今年初めて「オイスターガーデン蔵矢」(TEL 092-716-5070)がオープンした。「気軽に足を運べる街中でもカキ小屋を楽しんでほしい」(店長の岡本真典さん)と、日本料理店「蔵矢」などの飲食店を展開するASK総研(博多区上川端)が出店した。
ビビットな色の看板などが飾られ、一見「カキ小屋」らしくない店内。「天神の雰囲気に合い、女性もおしゃれに気軽に利用できるように」と糸島で開かれている音楽フェスティバル「サンセットライブ」のポスターデザインを手掛けるデザイナー・雄猿さんが内装をプロデュースするなど、「カキ小屋のイメージとは違う、おしゃれな空間にした」という。
カキは、唐津産や糸島産などで1キロ1,400円から。パスタやアヒージョなどカキを使った一品料理もそろえる。席数は160席。客単価は約3,500円。期間中は1万5000人の来店を見込む。
入場料は、2時間飲み放題と炭代を含む1,600円(昼はドリンクは単品注文)。営業時間は17時~22時(土曜・日曜・祝日は11時~15時も営業)。来年3月末まで。
福岡ビル(天神1)屋上には昨年に引き続き、カキ小屋「磯貝めんちゃんこのかきごや」(TEL 080-3948-9777)が登場。
「博多漁家磯貝」などを手掛ける「磯貝製作所」(早良区藤崎1)と「博多めんちゃんこ亭」の「鬼が島本舗」(博多区豊1)が共同で出店しているカキ小屋で、初出店となった昨年は約3万6000人が来店した。
「今年は育ちが良く大きい」(鬼が島本舗の米濱裕次郎社長)というカキは、数量限定の「糸島産みるくかき」(1キログラム=1,480円)をはじめ、室津産(同=1,380円)、広島産(同=1,200円)を用意。「今年はおいしく楽しく地産地消」がテーマと米濱社長。カキやホタテ、さざえなどの海鮮のほか、糸島を中心とした九州産野菜など「生産者と連携した食材を豊富にそろえた」という。カキ鍋(880円)、カキめし(380円)、カキ麺(680円)など、皆で楽しめるメニューも充実している。
席数は120席。夜の入場料は1,500円(2時間飲み放題付き)。炭代は1人100円。営業時間は、昼=11時~16時、夜=17時~22時。12月31日、1月1日は休み。来年3月31日まで。
ソラリアプラザ(天神2)6階に今年5月にオープンしたオイスターパブ「LisLarry(リズラリー)」(TEL 092-733-7377)では、天神地区に続々と登場する「カキ小屋」に対抗し、カキの食べ放題メニューを用意。
サラダやアヒージョ、パスタ、カキフライなどのフリット盛り合わせ、ポトフなどとカキの食べ放題をセットにしたコース料理(2,980円)をそろえる。30~40代の男女の利用が多く、「カキ30~40個食べた方も」とマネジャー・料理長の青木雅晴さん。カキは糸島産や広島産を用意。「カキのいろいろな食べ方を楽しんでいただければ」という。
席数は60席。営業時間は11時~23時30分。
――昨年から始めた「磯貝めんちゃんこのかきごや」を筆頭に、続々とカキが楽しめるスポットが増えた今年の天神。仕事帰り、帰りの運転も気にせずにふらっと楽しめる街の「カキ小屋」に寄ってみては?
取材・文/編集部 秋吉真由美