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料理合コンやメンズデーも
女性の未婚率、指定都市1位の福岡市に婚活バー

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◆「気軽な婚活を」

大名に7月1日、オープンした「SINGLES BAR PEACE(シングルスバー ピース)」(福岡市中央区大名1、TEL 092-716-0650)。「出会いの場所がないなら作ってしまおう」とカフェ経営の経験がある主婦・吉田楽(たのし)さんが出店した。


店舗面積は約50平方メートル。席数は30席。天井が高く、解放感のあるアットホームな雰囲気の同店。来店は1人でもグループでも可。安全面も考慮し、入店直後には連絡先をはじめ、好きなタイプや趣味などを記入する。席に着くと30分~1時間程度でスタッフの誘導により、メンバーが交代する流れで複数の異性と交流できる仕組み。


生ビール(500円~)やワイン(600円)、カクテル(700円)などのアルコールのほか、フードメニューもそろえ、「気軽に入れる『恋活』バーとして利用して」と来やすさをアピールしている。


◆未婚率が指定都市で最高に

2005年の国勢調査では、福岡市25~29歳女性の未婚率は68.8%(全国平均=59%)。30~34歳では41%(同=32%)で、全国19の政令指定都市では最も高いという結果が出ている。


日本政策投資銀行は理由として、女性人口比率の高さを挙げる。2010年の調査によると福岡市の20代男性人口9万4,000人に対し、女性は10万2,000人。30代は男性が11万5,000人で女性は12万1,000人。10代では全国平均だが、20代以降の女性比率が高くなっている。特に20代は政令指定都市・東京23区のなかでも女性人口比率が最も高いという。


九州各県からの福岡市への流入は女性が男性を上回っているなど、就職時期である20~24歳の女性の福岡市への転入が最も多く、サービス業を中心とした第3次産業の女性に魅力的な就職先が豊富な点も人口比率を押し上げている一因という。


「福岡市は女性に魅力的な街」との見方ができる一方で「企業誘致をはじめとする男性にも魅力的な就職口を広げ、少子高齢化対策のためにも将来を見据えたバランスの取れた男女人口比を目指す具体的な取り組みも必要ではないか」とまとめている。


◆女性が働きやすい街

未婚率の高さから当然、少子化も懸念される。2009年に実施された次世代育成支援に関するアンケート調査では結婚していない理由として、「適当な相手に巡り合わない」が最も男女とも高いが、女性は男性に比べ「自由や気楽さを失いたくない」という理由も高いという結果が出ている。


「ファッション・飲食業など、特に若い女性の就業の場が多く、働きやすい環境にある」と福岡市こども未来局総務企画課の中牟田はと子企画調整係長。「元気で好奇心旺盛な若い女性が多く、自立し、自由な生活を楽しんでいるのでは」と分析する。


「気軽に来られる場を提供することで、ご縁をつなぐ手伝いができれば」と同店の吉田さん。今後は料理合コンやカップリングパーティー、バツイチ限定のイベントを行うほか、男性が集まりやすいようにと割り引き料金を設定するメンズデーなども設けるという。参加料金は、男性=3,500円(2ドリンク付き)、女性=2,500円(1ドリンク付き)。


営業時間は19時~翌1時(9月からは通常営業で月曜・火曜のみ定休)。





取材/編集部 秋吉真由美




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