■「福岡検定」とは?
福岡市の歴史や文化などを広く知ってもらおうと、福岡市や福岡
商工会議所などから成る「福岡検定」実行委員会が初めて実施する「福岡検定」。
4択のマークシート方式で計
100問が出題され、第1回は初級と中級の2つの区分で行われる。100点満点中70点以上で合格となり、個人での受験合格者には「福岡おもてなしマイスターバッジ」が進呈されるほか、観光施設等の利用料割引・免除、抽選で福岡城バーチャル時空散歩ガイドツアーへの無料招待などの特典が付く。団体での受験者には、団体申込者数の半数以上の合格で1団体に1つ、「おもてなし団体の楯(兼プレート)」が贈られる。試験会場は九州産業大学(東区松香台2)で、受験料は、初級=2,500円(団体=2,000円)中級=3,500円(同=2,800円)。
「福岡の魅力を高めるには、地元の方の観光客を案内できる知識が重要」(福岡市経済観光文化局観光コンベンション部・観光振興課の横山裕一さん)と昨年実行委員会を立ち上げ、事業が始まった。「市民一人一人が福岡の魅力を発信する担い手になってもらえれば」と期待を寄せる。
■歴史や食、祭りなどから出題
今年
3月にはプレ検定が受けられる公式サイトを開設。用意された100問のうち、20問がランダムに出題される「入門編」と、最高100問の連続正解を目指す「連続正解に挑戦!」の2つが体験できる。
そのほか、福岡の著名人のプレ検定体験インタビューや「福岡住みます芸人」として活動するお笑いコンビ「ぶんぶん丸」が福岡の「よかとこ」を紹介する動画、博多二和加振興会による博多弁の紹介動画などの映像コンテンツも盛り込み、楽しみながら学べる仕組みだ。問題は歴史や文化、スポーツ、食、施設などさまざまなジャンルから出題される。
ちょっと力だめしの例題はこちら。
1、黒田長政が筑前の国で最初に入城した城はどこか?
A. 中津城 B. 福岡城 C. 名島城 D. 立花城
2、福岡市で昭和6(1931)年まで正午を知らせるために使用していたものは何か?
A. サイレン B. 大砲 C. ラッパ D. 大太鼓
3、市制100周年を記念して、平成元(1989)年に開催された「アジア太平洋博覧会・よかトピア」のマスコットキャラクターである「太平くん」と「洋子ちゃん」をデザインしたのは誰か?
A. 松本零士 B. 松下進 C. 手塚治虫 D. 鳥山明
4、福岡ソフトバンクホークスの秋山幸二監督は、選手時代、平成6(1994)年シーズンから前身の福岡ダイエーホークスの中心選手として活躍した。秋山監督のホークスでの現役時代の背番号は何か?
A. 71 B. 3 C. 1 D. 81
5、海浜タワーとして日本一の高さを誇る福岡タワーの高さは何メートルか?
A. 234m B. 333m C. 634m D. 103m
■合格を目指す受験者へ
「まず、公式ブック『福岡博覧』を読破。とにかく、たく
さん問題を解いてもらって、興味を持って。問題は公式ブックとサイト上の内容から出題されるので、高得点を狙うなら、どちらもまんべんなくカバーすること」と横山さん。
「
NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』も始まるし、福岡の歴史を勉強していただくには良い機会なのでは」。時間旅行
で現代の福岡でやってきた福岡黒田武将隊も「福岡検定」を応援しようと、天神で開かれた
PRイベントに駆けつけて応援。長政様は「(如水の写真を指差し)父上が載っておる!」と公式ブックを広げて満足気だ。
「勉強だと構えずに、検定をきっかけに楽しみながら福岡をより好きになってもらえれば」と横山さん。第1回の受験者数は3000人を見込んでおり、「福岡の魅力を発信できる人がたくさんいる状況を作りたい」と意気込みを見せる。
取材・文/編集部 秋吉真由美
例題の答え 1=C 2=B 3=C 4=C 5=A