天神地下街が今年秋、30年ぶりに空間デザインを変更しリフレッシュする。
1976年9月オープンの同地下街は、2005年2月の地下鉄七隈線の開通時に、総距離360メートルから590メートルと延長し53店舗を新設、全153店舗を擁する商店街へと成長を遂げてきた。今回のリニューアルは、設立時の「19世紀のヨーロッパの商店街」という基本コンセプトは変えず、より安全に、快適な利用を目的とするもの。
設立当初からの代表的なモチーフであるステンドグラスや出入口の照明を明るくし、入口の明確化を図る。水害に対応できるよう出入口36カ所に福岡県の公表値に基づき、高さ0.5メートルから1メートルの止水板を設け、安全性を重視するほか、雨や風が入らないよう、旧地下街の出入口をガラスで囲うほか、北広場を利用客の憩いの場となるよう、柱の装飾や改装、照明の改善などに努めるという。
完成は今年の秋ごろを見込んでいる。止水板は6月ごろ竣工予定。