創業110年の博多織元・岡野(福岡県筑紫郡那珂川町)は5月30日より、ALS(筋萎縮性測索硬化症)の加賀友禅作家の木村州宏(しゅうこう)さんの作品展「手拭図案指画展 こころをむすぶ展覧会」を警固神社新徳殿(福岡市中央区天神2)で開催する。
木村さんは、昨年5月に難病ALSと診断され、余命半年と言われたが、「命ある限り絵を描きたい」という思いから、絵筆が持てなくなった今も、わずかに動く指で絵を描き続けている。
同社は木村さんと以前より交流があったことや、両者がNPO法人「きものを着る習慣をつくる協議会」のメンバーということから、同じ「モノづくり」の仲間として支援しようと今回の企画が生まれた。同展では「金沢二十景」と題した手拭図案20点を展示する。
そのほか、障害がある人たちが博多織の生地を使って制作したオブジェや小物の作品も同時展示するほか、同社小売店「awai –kimono fashion-」(中央区薬院4)と合同のチャリティーバザーも開催。売り上げの一部は木村さんを通じてALS協会へ寄付する。
開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。入場無料。6月30日まで。