アジア太平洋地域諸都市の首長が一堂に会し、都市問題解決への相互協力や発展のため、1994年から隔年開催されており、北九州市で開催される「第7回アジア太平洋都市サミット」(以下、APCS)実務者会議の一環で8月1日、福岡・天神で「APCS共同研究スタディーツアー」が実施された。
「美しいまちづくり~中心市街地の活性化と官民の役割」をテーマに「We Love天神協議会」の活動を発表、エリアマネジメントの活動現場を中心に紹介し、天神地区の魅力を感じることで都市観光、集客交流力の向上と情報発信力の強化を図るのが狙い。
ツアーには、広州、大連、上海、バンコク、シンガポール、釜山など海外からジャーナリストら約20人が参加、国内からも鹿児島、熊本など計9人が参加した。参加者は4組に分かれ、グループごとに福岡市役所を出発、「きらめき通り」や1855年創業の老舗「ジョーキュウ醤油」「大名紺屋町商店街」「警固公園」「天神地下街」などを回り、NPO法人グリーンバードが中心となって行っている清掃活動や「明後日朝顔プロジェクト」などの説明も受けた。
広州市から参加した楊勇(ヤンヨン)さんは「印象に残ったところは『ジョーキュウ醤油』。グローバル化が進む一方、伝統文化を守り、現代に残している姿勢に触発された」と感想を話していた。「街が清潔できれい。広州と比べるとゆったりして住みやすそう」とも。