大丸・福岡天神店(福岡市中央区天神1)東館エルガーラ地下2階総菜売り場に10月3日、セレクトした福岡のオーナーシェフの有名店人気メニューをテークアウトで販売する「食」のセレクトショップ「博多名匠 KOZURU 五星(ごせい)」がオープンした。
同店は、薬院の会員制レストランバー「フィルミークロス」(中央区薬院2)オーナーで、食に関するイベントのプロデュースなども手がける高鶴正人さんがプロデュース。高鶴さんは、幅広いジャンルの有名飲食店のオーナーシェフを集め、通常のメニューにはない「裏メニュー」を100円や500円程度の金額で提供し、食のグランプリを決めるイベントを毎年、過去4回実施している。そのネットワークが生き、同店の「食のセレクトショップ」というスタイルが実現したという。
店舗面積は11坪。ターゲットは「デパ地下に飽きた人」。店名の「五星」は、「厳選した五つの店(星)」という意味で名付けた。毎月、定番や人気メニューは残しつつ、メニューを入れ替えていき、クリスマス時期はオードブル商品をラインアップに加えるなど季節メニューも展開するという。10月は、西中洲に位置する肉料理中心の「游來(ゆき)」と焼肉店「玄風館・晟(しょう)」、白金の「あ三五(あさご)蕎麦」、赤坂のフランス料理店「プロヴァンス」と「フィルミークロス」の5店舗が商品を提供。ショップをセレクトする基準は「地元博多のトップブランドであること」と高鶴さん。
メニュー構成は、「遊來」の牛丼(525円)、カレーライス(840円)、「玄風館・晟」のデミライス(840円)、丸腸の煮込(1本=250円)、「あ三五蕎麦」の二八そば(683円)、「プロヴァンス」のホカッチャピザ(1枚=263円)、フィルミークロスのたまごかけごはん(525円)などで客単価は700円程度。
高鶴さんは「厳選した全商品、自信があり、名店の味が気軽に味わえる。同じ商品でも日々、アレンジを加えるなど工夫し、他店と競合しない『オンリーワンなデパ地下ショップ作り』をしていきたい」と話している。