井筒屋(本社=北九州市)は10月31日、博多リバレイン「イニミニマニモ」(福岡市博多区下川端町)地下2階に11月2日オープンする「サロン・ド・井筒屋U」の内部を公開した。
売り場面積は1,800平方メートル。「モダン&クラシック」をテーマにベージュを基調とした店内は、ジャンルごとの仕切りがなく、開放感あふれる作りとした。「店舗」ではなく「井筒屋別邸」として「邸宅」をイメージしたという。エスカレーター横のスペースをエントランスとし、グランドピアノの生演奏で客を迎え入れる。フロア中央は樹木を植え、中庭をイメージしたコンシェルジュサロンを設けた。
精神的、経済的にも自立した「生活余裕主義」の大人の女性がメーンターゲット。「接客もお客様からのヘルプをいただいてから始める。売り場ごとではなく、お客様ごとのスタッフとして1人の店員が最後まで商品を提案していく」(同社の江本幸二社長)という。
商品構成は婦人服、洋品雑貨、化粧品=50%、リビング、インテリア小物=10%、紳士用品雑貨=10%、食品=30%。食品は、日本初出店となる菓子店「クリスチャン・ヴォーティエ ル・コンセプト」、九州初出店の1流ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」のブティック「ザ・ペニンシュラ ブティック」、九州の伝統的な食品や少量生産のものを集めた「九州逸品倶楽部」などが出店。
婦人服フロアでは、メーカー、アイテム別に陳列するのではなく、「オンタイム」「パーティー」「オフタイム」「トラベル」など各シーンで商品展開をする。試着室は「部屋」をイメージした作りで、10坪(1室)、2.5坪(2室)、1.6坪(2室)と通常の試着室より広くし「フィッティングサロン」と呼ぶ。同社は試着する瞬間を楽しみの時間と考え、フィッティングサロンの中にソファやテーブルを配置。広いスペースで家族、友人と一緒に入って買い物を楽しめるよう作られており、中は実際に着替える個室用にもう1枚カーテンの仕切りが設けられている。
江本社長は「博多で商売できる幸せをかみしめている。大人の『上質さ』がテーマのサロンで気軽にゆっくりと買い物を楽しんでほしい」と話している。
営業時間は10時~20時。年間売り上げ目標は15億円。