西日本新聞(本社=天神1)は11月1日、西日本新聞本紙のタウン情報紙面「バナ天」をもとにフリーペーパー「BNT」を創刊した。同誌は、今年4月と7月にパイロット版を刊行しており、「チケットぴあ」「エフエム九州(CROSS FM)」とのタイアップにより月刊化を実現した。仕様はA5判、32ページでフルカラーで、広告も含めた全ページのビジュアルに統一感を持たせ、フリーペーパーの持ち味を出すことに力を注いだという。同誌は、「天神」発の情報発信をテーマしているのが特徴で、内容は、天神の「今」を伝える特集や注目アーティストのインタビュー、福岡のインディーズシーンの紹介、アートライター大河さんによる若手アーティストの情報、DJ TOGGYさんによるコラムのほか、CROSS FMのタイムテーブルやチケットぴあの前売り公演情報など。創刊号では、天神の「朝」をテーマに描かれた5つのショートストーリーを特集したほか、矢沢永吉さんのインタビューやケイタクを紹介している。ターゲットは20歳代~30歳代だが、コアターゲットを27歳に設定した。同誌編集部の岩田さんは「27歳は、社会人になって4、5年経ち、落ち着きも出てくる年齢。大人として成熟し、ある程度自由な時間を持つこの世代を読者の中心に据えた」という。配布場所は、西日本新聞本社1階ロビー、北九州支社、各総局のほか、天神周辺のカフェ、九州・山口地区の36箇所のチケットぴあなど。今後は、ネットとの連動も予定している。