アクロス福岡(福岡市中央区天神1)1階・円形ホールで6月3日~7日、戦争やエイズ、貧困に苦しむアフリカの子どもたちの生活を疑似体験するイベント「教科書にのっていないアフリカ」が開催されている。福岡県国際交流センター、NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパンが共催する。
同イベントは、貧困、エイズ、少年兵などアフリカの厳しい状況下に置かれた子どもたち4人の人生を、ヘッドホンを聞きながら区切られた部屋を順に進み、疑似体験する内容。2005年、アメリカでの開催を皮切りに8カ国16万人以上が参加。日本では2007年秋、東京、神戸、札幌の3都市で開催され、8,500人以上が体験している。
たどる部屋の中には、両親をエイズで亡くし唯一の肉親である姉は出産後に亡くなり、7歳にして一人の赤ん坊を育てることになってしまった少女・ベアトリス(7)、反政府武装勢力に誘拐され、虐待の恐怖におびえる日々を送る少年兵に仕立て上げられたスティーブン(13)など4人の子どもたちの残酷な状況を追ったパネルや現地から実際に持ってきた生活用品などを展示している。
福岡県国際交流センターの西原専務理事は「この会場で4人の人生を体験した一人ひとりが、例え小さくても何かの行動を起こすことで、世界にその輪が広がれば」と期待を寄せる。
開催時間は10時~19時30分(最終入場は19時まで)。最終日は17時まで(最終入場は16時30分まで)。入場無料。