映画「僕らのワンダフルデイズ」の公開に先駆けて10月2日、主演の竹中直人さん、浅田美代子さんが来福、会見を行った。
末期ガンで余命半年と知ってしまった平凡なサラリーマン・藤岡徹。旧友と再会し、バンド活動に夢中の輝く日々を送っていた高校時代を振り返る。残された時間にできることは…。「家族に自分たちの演奏を残したい」――。バンド「シーラカンズ」を再結成し、コンテスト優勝という同じ夢に向かって走り出す。
主人公・藤岡徹を竹中さん、その妻・章子を浅田さんが演じる。「出演者が同世代で息が合い、即興のシーンが生まれるほどだった」と竹中さん。現場は終始明るく、楽しかったと振り返る。初日に家族のシーンの撮影だったという浅田さんも「スッと溶け込めて演じやすかった」という。
「実際に余命半年と告知されたら?」との問いには「親しい友人をガンで亡くしたこともあるが、僕の場合は何もできないかも。考えられない」(竹中さん)。
同作の魅力について、竹中さんは「友達、家族でしょう。存在が当たり前と思って忘れがちだが、改めてその存在の大切さを考えさせられる作品」。浅田さんは「男の友情っていいな。うらやましく思えた」と話す。
同作は11月7日、ソラリアシネマ(福岡市中央区天神2)ほかで公開。