「歴女」「弁当男子」――今年は長引く不況や新型インフルエンザの流行に左右されたヒット商品が目立った。
雑貨館インキューブ(福岡市中央区天神2、TEL 092-713-1092)で今年、人気を集めた商品の一つは「弁当箱」。「節約志向や食の安全から弁当人気に火がついた」と営業推進担当・大谷奈美子さん。同店では、例年に比べ約3倍の品ぞろえを展開。弁当箱のほか、タンブラーなどの関連グッズを含め、約1,400種の商品をそろえた。ピーク時には前年の約2.5倍の売り上げを記録。スーツ姿の男性が一人で弁当箱を選ぶ姿も見られ、通勤バッグに入る「スリムタイプ」の弁当箱が人気を集めたという。
夏ごろからは歴史好きの女子を指す「歴女」ブームも。携帯に貼る「蒔絵シール」(630円)や坂本龍馬パズル(1,470円)など約100種をそろえ、20~30代の女性を中心に人気を集めた。
そのほか、今年を象徴するのは「マスク」。新型インフルエンザの流行で街ゆく人はマスクをした人の姿が目立った。「暗い流行を逆手にとったメーカーにも脱帽」と、機能性はもちろん、黄や青などカラーバリエーションも豊富で今やマスクもファッションの一つと化しているという。
「巣籠り」や「家中消費」などのブームで「家で菓子が作れる玩具も続々登場し人気」と大谷さん。「ボードゲームなど家で楽しむグッズの人気は来年以降も続くのでは」と推察する。
営業時間は10時~20時(今月31日は18時まで)。初売りは1月2日10時から。