12月9日、福岡アジア美術館(下川端3)でアジアデジタルアート大賞の大賞と優秀賞と入賞者の表彰式が開催された。同賞は、アジアから世界へ向けた知の発信と、デジタルアートとデザインの普及啓発を目的に、2001年より開催されているもの。今年は、14の国と地域から675点の作品が集まり91作品が受賞した。作品は、一般応募作品を審査したカテゴリーBの静止画部門、動画部門と高度な技術を持つ専門家を目指す人の作品を審査したカテゴリーAの静止画部門、動画部門、インタラクティブアート部門、デジタルデザイン部門で、各部門ごとに大賞と優秀賞と入賞が選ばれた。カテゴリーBの大賞受賞者にはipod(30ギガ)が贈呈され、カテゴリーAの部門大賞受賞者には賞金50万円が贈呈された。また、カテゴリーAの中から選ばれたアジアデジタルアート大賞受賞者は、賞金100万円が贈呈された。今年度のアジアデジタルアート大賞受賞者は、Usman Haqueさん(英国)で作品名は「Sky Ear」。作品は、携帯電話と発光体を入れた風船群を空に飛ばし、携帯電話同士で通信することにより、電磁波が出て発光体が変化する仕組みで、構想に4年かかったという。このほかにも、權泰錫さんの「Animatronicsを応用した顔表現」など、独創性あふれる作品が受賞した。なお、同賞の受賞作品は、第1会場=三菱地所アルティアム(12月2日~11日)、第2会場=福岡アジア美術館(12月9日~18日)で展示されている。入場料は400円。(写真=ADAA大賞を受賞したUsman Haqueさん)アジアデジタルアート大賞