アメリカン・エキスプレス財団(本部=ニューヨーク)とワールド・モニュメント財団(本部=ニューヨーク)は1月22日まで、アクロス福岡(天神1)2階の交流ギャラリーで「危機に瀕した世界の歴史遺産写真展」を開催している。同展は、アメリカン・エキスプレス財団が「ワールド・モニュメント・ウォッチ(以下WMW)」の支援を開始してから10年目を記念して開催されるもの。これまで修復・保全された世界の歴史的遺産の中から選ばれた11カ所の写真に、各所の修復支援活動を紹介するキャプションを添えて展示される。日本では初の開催。このほか会場では、福岡県西方沖地震で被害を受けた志賀島の志賀海神社の復興状況の写真も併設展示されている。WMWはワールド・モニュメント財団が、遺跡や建築物の保全活動は、その地域社会に与える経済効果も大きく影響するという考えに基づき、失われつつある世界中の貴重な歴史的、文化的遺産を救うことを目的に活動しているもので、アメリカン・エキスプレス財団は1995年より10年間、スポンサーとして1千万ドル(約10億円)の資金を提供した。1月6日には、アメリカン・エキスプレス(日本)のロバート・サイデル社長が来福しテープカットを行ったほか、同日、アメリカン・エキスプレスより、志賀島復興基金へ100万円の義援金目録が手渡された(写真)。