FUKUOKAデザインリーグは3月19日、企画イベント「みんなで考える、大名地区の災害対策」の集いを大名小学校(大名1)で開催した。集会では、昨年の3月20日に発生した福岡県西方沖地震を契機に、「日常生活の中で常に使用され、災害対応となる『備蓄型デザイン』」をコンセプトとした6プロジェクトの提案が行われた。プロジェクトは地域住民向け、来訪者向けに作られた2つのタイプの避難マップや、震災時に対応する案内サイン、誘導サイン、定点サインとして機能する説明案内板、普段は広告ツールとして使用する自販機モニターで震災時には避難場所などの情報を配信するサービスなどが発表された。「マップ制作は広告料でまかなうから、協賛企業が集まれば実現しやすい企画。このほかの企画も実現すれば、もっと災害対策が充実したまちになるのでは」と市役所デザイン担当の正田さんは話す。このほか、避難場所における炊き出しなどを実際に体験したり(写真)や、福岡県西方沖地震のドキュメントビデオが上映された。FUKUOKAデザインリーグは、福岡の建築家やサイン、グラッフィクなど、様々なデザインジャンルの団体や個人によって構成されている団体で、同プロジェクトは2005年7月から始動し、西方沖地震の被災者に加え、阪神大震災、新潟中越地震の状況などをヒアリングしたという。福岡市