福岡市は5月13日、市民のオリンピック招致活動と情報提供の拠点として「福岡オリンピック招致プラザ」(渡辺通5)を開設した。場所は、製作総指揮者である磯崎新さんが設計したという旧秀巧社ビル。同プラザは、オリンピックの計画概要の展示や講演会の開催を通じて、市民への情報提供の場を目指すもの。オープン日には、磯崎さんからオリンピックの計画概要が発表されたほか、アスリートなどのスポーツ関係者と磯崎さんによるワークショップや「シティ情報ふくおか」編集長の伊藤尚子さんや大塚ムネトさん、「福岡NOW」編集長のニックサーズさんなどによるディスカッション「オリンピックと都市デザイン」が開催された。磯崎さんの発表によると、主要施設すべてが博多湾に配置され、博多湾全体をオリンピックの主会場とし、「国の宣伝として開催するオリンピックではなく、アスリート達が競い合う場を提供するものとして初心に戻った大会を」と話す。アスリートなどとのワークショップでは、アスリートたちから、「選手村はパラリンピックを視野に入れてエレベータを広く使いやすいものにしてほしい」「体調管理のために空調を整えて欲ほしい」などの要望や、「競技場と選手村が近いのは良い」などの意見が飛び出した。また、「オリンピックと都市デザイン」のディスカッションでは、「オリンピックが実現すれば海外の人に福岡がどのような街かを説明しやすい」「オリンピックを実現させるためには福岡の良いとこ探し、良いとこ作り、悪いとこ直しをしなければならない」などという意見が出た。(写真右=磯崎さん)福岡市